【毎日何してるの?】三菱UFJ銀行時代の1日の流れ【残業はあるの?】
銀行って15時に閉まるけど、その後何してるの?
こう思う方は多いのではないでしょうか?
実際、社会人になりたての頃なんかは大学時代の友達に会った時は似たようなことを聞かれることもありました。
今回は銀行員の1日がどういう流れなのか?具体的にどういう仕事をしているのかまとめたいと思います。
銀行によって細かい部分に差があると思いますので、基本的に三菱UFJ銀行限定の話だと思ってください。
1.銀行にはそもそもどういう仕事があるの?
ドラマで『倍返しだ!』って見たりするけど実際何してるの?
日本国内の仕事を物凄くざっくり分けると4つに分類できます。
・法人向けの営業
いわゆる多くの方が想像すると思われれるエリート銀行員がこれだと思います。
会社にお金を貸したり、会社のお金の運用を提案したりといった業務です。
一時期大ヒットした「半沢直樹」なんかもこれです。
三菱UFJ銀行では法人向けの営業拠点のことを支社と呼んでいました。
・個人向けの営業(リテール営業)
いわゆるファイナンシャルプランナーと呼ばれるのがこれに該当します。
個人のお客さん相手に運用提案したり、相続対策の相談に乗ったり、住宅ローンの相談に乗ったりといった業務です。
僕はこの職種でした。
三菱UFJ銀行では個人向けの営業拠点のことを支店と呼んでいました。
・事務
最も身近に想像する銀行員がこれだと思います。
例えば窓口に行って振込をしたりするときに対応してくれる窓口の方。
運用窓口などの後ろで書類を処理してくれる方。
外為といって海外と色々やるときに対応してくれる方。
法人営業も個人営業もこの方達の助けなしには業務が成り立たないと言っても過言ではありません。
・本部業務
例えば人事部といったように基本的に〇〇部と呼ばれるものを全部ひっくるめてます。
対お客さんというよりは対銀行内部や対マーケットといったイメージです。
2.銀行員の1日の仕事の流れは?残業はあるの?
毎日どういう感じなのかな?残業とか多いのかな?
1.銀行員の朝は早い?
銀行の窓口が開いているのは9時から15時までです。
定時もこれに合わせていますので、8時40分から17時10分が定時となっております。
ただ8時40分ギリギリに来る人はいません。
なぜなら8時30分から9時くらいまで朝礼があるからです。
個人的には「定時の前から朝礼やるなよと思っていました」が。
じゃあ8時半ギリギリならいいのかな?言うとそんなこともなく、9時から開店なので、鍵を開けたり、しまっていた書類を出したりといった開店準備を朝礼が始まるまでにしなくてはいけません。
これは基本的に若手の仕事です。
ある程度大きな支店であれば毎年のように新人が入って来るので、すぐに卒業できます。
しかし、これが小さい支店だったり就職氷河期だったりすると新人が中々入ってきません。
そうすると「もうすぐ10年目なのに課の中では1番下っ端だからこういった雑用をさせられてたり」といった光景もチラホラ。
開店準備の雑用をするのは下っ端の役目でしたが、その上の課長なども基本的には8時に来ます。
なぜなら支店長も早く来るのでその前には来るようにしていたという感じですね。
別に支店長より遅く来たから嫌味を言われたりということはなかったはずですが、まぁサラリーマンの性ってやつだったのでしょうか。
- 銀行員は基本的に8時出社。
- 何もすることがなくても、とにかく8時出社。
2.銀行員の昼休みはどうやって取るの?
昼休みは30分になっていますが、基本的には1時間です。
ただ1時間フルに取っている人はほとんどいなかったように感じます。
営業の人間は好きな時に行くという感じでしたが、事務や窓口の方は接客や電話対応の関係で昼休みは11時から、12時から、13時からという感じ3交代制でした。
当然業務との兼ね合いなので11時からと決まっていても、接客で電話対応で時間が押して11時15分から休憩になったりということも当然あります、というかしょっちゅうです。
だからといって休憩から戻って来るのが後ろ倒しになると、その後の人にも迷惑がかかるので戻る時間は厳守というわけです。
ちなみに30分しか昼休み取れていないから、就業時間の管理上そこを考慮するかというと当然そんなことはありませんでした。
- 昼休みは交代制。
- 1時間と決まってはいるが、窓口や事務の人はほぼフルに取れない。
- 営業は好きに取れるが、やっぱり1時間は取っていない。
3.みんなも気になる銀行員の残業について
残業に関してですが、基本的には20時までには帰る、最悪の場合でも22時までと決まっていてこれは厳守されていました。
ただ定時に帰るという人は殆どいなかったかなと思います。
15時まで窓口が開いていますが、そのあとお金の計算があっているのかどうかがまず最優先です。
「15時45分ゴメイです。」
このゴメイです。というのが1日のお金の計算があっていましたよという合図でした。
銀行はとにかく会議やら勉強会が多い会社ですが、何をやるにしてもこのゴメイになるまでは行えませんでした。
大体何をするにも17時からって感じでした。
それさえ終わってしまえば特に何も無ければ18時くらいには帰れるといったイメージですが、やはり支店長が帰らないとなんとなく帰りにくいというサラリーマンの性がみんなあり、19時くらいまで残って仕事している風にダラダラするといったかんじでした。笑
あ、別に支店長より早く帰ったからといって何か言われるということは一切ありませんでしたよ。
僕は何もなければ定時の17時10分に度々帰ってましたが、何も言われたことはありませんでした。
残業代はちゃんと貰えるの?
残業代はしっかり貰えました。 パソコンをつけている時間で管理をしていたので誤魔化されることはありません。
三六協定という就業時間に関する決まりがあるのですが、これは守られていました。
なので基本的に年間で360時間の残業が上限だったので、ここまではしっかり貰えます。
支店の人間でこのラインを超える人は殆どいなかったと思いますが、支社の人間は度々このラインを超えていたと思います。
その場合は、申請をすれば480時間の残業まで認めるという仕組みでしたが、これが多すぎると上司の査定に響くため申請をさせて貰えないというのが一般的でした。
でも仕事が終わらず残業が認められないのに、残業についてはパソコンで管理をしているんですよね?こういう時は自宅で仕事するのかな?
銀行員は自宅に書類等は基本的に持ち帰れないです。この場合は印刷できるものは印刷しておいて、パソコンを切る。そして紙で仕事を進めるということをしていました。
極めて非効率かつブラックですね。
- 銀行は会議や勉強会がとにかく多い。
- 始まるのが17時からとかなので、会議などがある日は絶対に定時に帰れない。
- 仕事さえ終わっていれば定時に帰っても何も言われない。
- 自宅で仕事をやることはない。
- 残業代に関して一定ラインまではしっかり貰えるけど、やりすぎると途端にブラックになる。
3.具体的にはどういうことしてたの?
銀行員の営業って具体的にどんな感じで進めていくのかな?
まず前提となることは2つ。
・ある程度の資産が入金されていた過去があると、今は残高0でも勝手に担当がつく。(支店によってラインは違うが、僕のいた支店では1,000万円がラインでした。)
・ある程度の資金の動きは翌日には銀行員に把握される。(これも支店によって設定が違いますが、僕がいた支店では500万円以上の入出金を調べていました。)
あとは取り敢えずひたすらこの担当となっているお客さんや資金の動きのあったお客さんに電話でアポ取って営業という感じですね。
この辺はどこの営業もそんなに大きく変わることはないと思いますが、電話にさえ出てもらえたらアポは簡単に取れました。
これは銀行ブランドの効果だったと思います。
そして営業に行って帰ってくると事務処理があれば事務処理をして、日報を提出します。
この日報が凄い。
何の書類を使って説明をしたか、何の書類を渡したのか、お客さんが何を言ったのか、当日の服装や天気はどうだったか等々。
全てを記載しています。
必要書類で説明して、それを渡す。
もちろん当たり前のことです。
しかし例えば毎月のように同じ商品を購入しているAさんというお客さんがいたとして、毎回同じ説明をして毎回同じ書類を渡すでしょうか?
場合によっては『もうその説明はいらないよ。』と言われて多少省略することはあると思いますが、それを記録してしまうと万が一後々裁判等になった場合に負けます。
だからそうならないように、全くの嘘を記録するわけではないですが、多少脚色して完璧過ぎる営業活動を記録化しておくというわけです。
でもそんなの記録が確かなものかどうかわからないし、そんなに関係あるの?
裁判等になった場合に片方しか記録していない場合、それの真偽を問われます。
だから天気やお客さんの服装も記録しておくというわけです。
そうすることで、記録の正確性が認められやすいという話になります。
銀行とトラブルになる代表例が「銀行の言うように運用をして損失が出た」
これに尽きると思います。
この場合、銀行は鉄壁の防衛網を敷いていますので、お客さん側としてはよほど悪質だと認められないケース以外はほぼ負けると思った方がいいです。
個人的にはこんな作文みたいな日報で何の意味があるのか疑問でしたが、決められたように書かないと日報が差し戻されてしまうし、監査の時に指導されてしまうのでまぁ仕方がないといった感じでした。
- 電話でアポ取って営業をする。
- お金の動きがわかるのと、銀行ブランドで営業はしやすい。
- 営業活動の記録は銀行にとって鉄壁の防衛網となっている。