【プルデンシャル生命】米国ドル建てリタイアメントインカム(ドルRI) 2018年7月15日更新
『これで老後は安心ですね。』
と、プルデンシャル生命の営業マンに話を聞いたら8割方勧められる保険
それがこの米国ドル建てリタイアメントインカム(通称ドルRI)です。
僕が初めて保険に自分のお金で加入したのは社会人2年目の時でした。
その時は自分で扱っていたということもあってプルデンシャル生命の人に話を聞いて加入したのですが、やはりこれを勧められました。
具体的にどういう商品で、どういうメリットデメリットがあるのかまとめていきたいと思います。
目次
1.「ドルRI」の基本的な仕組み
まず大前提となってくるのはこちらの商品は米ドルでお金を積み立てて将来米ドルで受け取るという商品で、保険の種類としては養老保険というものに分類分けされます。
何が特殊かというと、普通の養老保険は上記の形が長方形になるのですが、この特殊養老保険というものは形がいびつになっています。
こういう形にすることで死亡保険の部分を抑えて将来戻ってくるお金を増やすという仕組みになっています。
プルデンシャル生命はHPでも保険料の試算などはできないようにしているので、具体的にどのくらいの金額を積み立てて将来どのくらい戻ってくるかということは紹介出来ませんが僕が勧められた時の設計書を公開しようと思います。
これはまだ利率が良い時代に加入したものなので今はこのスペックよりも悪いものしかないと思うので、参考までにご覧いただけたらと思います。
こちらの設計書で仕組みを説明すると、
24歳から60歳まで支払う。(36年間)
毎年3,762ドルを支払う。(1ドル=100円とすると約37万円)
合計で135,432ドルを支払う。
60歳の時に一括で受けとると219,131ドルを受け取れる。(1ドル=100円とすると約2191万円)
返戻率は161.8%
一括受け取りではなくその他の受け取り方も選択可能。
10年確定年金受け取り(その場合合計250,297.20ドルが受け取れる、返戻率184.8%)
✳︎確定年金とはその期間は必ず受け取れる、つまり途中で自分が亡くなっても残りの金額を遺族が受け取ることが可能。
10年保証期間付終身年金受け取り(その場合毎月1,000ドル、年間12,000ドルが一生涯受け取れる)
✳︎保証期間付終身年金とは生きている限りずっと受け取ることが可能、もしも保証期間の間に自分が亡くなったらその期間に受け取れたはずだった金額を遺族が受け取ることが出来る
もしも保険料を支払っている期間で亡くなった場合は最低でも100,000ドル(1ドル=100円とすると1000万円)
積み立てた金額がこれを超えている場合はその金額が受け取れる。
このドルRIの主な目的としては生命保険目的ではなく、将来への積み立てとなっています。
2.「ドルRI」のメリット
基本的にはこちらの記事にあるメリットの通りとなりますので、こちらをご覧いただけたらと思います。
ここではプルデンシャル生命のドルRIならではのメリットを2つ紹介しようと思います。
1、設計書が非常に見やすい
上記の仕組みで記載した年金受け取りなどは他社類似商品でも可能です。
プルデンシャルのドルRIは他社類似商品と比較をした場合、特別返戻率が高いわけでも低いわけでもありません。
ですが、僕の知る限りではプルデンシャル生命以外で設計書で年金受け取りした場合の返戻率を載せている会社は知りません。
これは検討するお客さま側としてもわかりやすくて考えやすいと思います。
2、大きな金額を貯められる
実はドルRIよりも返戻率が高い保険商品はあります。
それが米ドル建て終身保険になります。(詳細はまた別途紹介しますが、上記ドルRIと同時期に契約した米ドル建て終身保険の60歳時点の返戻率は182%となります。)
しかしドル建て終身保険では大きな金額を貯めることが現実問題としては難しいです。
ドルRIの場合、基本的には満期まで積み立てを続けるという商品ですので積み立て期間が長くなり、将来貯まっている資金も大きくなるというメリットがあります。
3.「ドルRI」のデメリット
デメリットに関しても基本的にはこちらの記事をご覧いただけたらと思います。
他にはプルデンシャルのドルRIというよりも、終身保険と養老保険を比較した場合の話となりますが、
・終身保険の場合
満期がない。
つまり資金化のタイミングが選べる。(為替が円安になって有利だから今引き出そう、60歳になったけどまだ仕事してるからもう少し置いておこう等)
・養老保険の場合
満期がある。
つまり資金化のタイミングが選べない。(満期が来たら為替が円高だろうが円安だろうが関係ない、60歳満期で契約したけどまだ仕事してるからいらないんだけどなー等)
年金受け取りという方法があるのである程度は融通がききますが、終身保険と比較をすると資金化のタイミングの融通性は低いと思います。
またこれはこの商品限った話ではありませんが、米国の金利上昇には弱いというデメリットもあります。
一度はゼロ金利まで下がった米国の金利も今は利上げを行なって金利が上がってきています。
米ドル建て保険は米国の金利に左右される商品ですので、米国の金利が上がってくれば、ドル建て保険の金利も上がることが予想されます。
メットライフ生命のドルスマートという商品は契約した後も予定利率という金利の見直しを行いますよという仕組みなのですが、プルデンシャル生命のこちらの商品は契約した後は良くも悪くも金利は変わりません。
ですので去年入らずに今年入った方が利率が良かったなーということが来年以降起きる可能性もゼロではないということです。
とは言え保険という機能もあるので待っている間に病気になったら困るしなという話なのでこれはどうにもならないデメリットと言えます。
ただこれも場合によってですがメンテナンス機能のところでこのデメリットをある程度解消させるということも可能です。
それについてはまた別途記事にしたいと思います。
4.まとめ
メリット
円建ての商品と比較をすると返戻率が高い。
為替の状況によっては為替によるリターンも得られる。
設計書が非常に見やすい。
大きな金額を貯めることが出来る。
デメリット
為替リスク。(満期がある関係で為替リスクの影響は受けやすい。)
為替手数料は高くもなく、安くもなく。
保険機能は弱いので、単純な返戻率だけで考えると米国債や米ドル建て終身保険の方がメリットがある。
米国の金利上昇に弱い
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