【ソニー生命】米ドル建て終身保険
雑誌でソニー生命のバリアブルライフっていう変額保険が良いって見たけど。
そうですね。ソニー生命では長らく変額保険が終身保険の主力でしたが、最近は米ドル建て保険が主力になっているんですよ。
米ドル建て終身保険を扱う保険会社はいくつかありますが、ソニー生命のこちらは他社にはないメリットがあるのが人気な理由の1つです。
では具体的にどういう商品で、どういうメリットデメリットがあるのかまとめていきたいと思います。
1.ソニー生命の米ドル建て終身保険の仕組み
まず前提となってくるのはこちらの商品は米ドルでの商品となります。
保険の種類としては終身保険というものに分類分けされ、保険として続いている間(一生涯)に亡くなったりすると保険会社から保険金が支払われるというものにあります。
上の表で仕組みを説明すると、
35歳から60歳まで支払う。(25年間)
毎月176.20ドルを支払う。(1ドル=100円とすると約17,600円)
合計で52,860ドルを支払う。
年齢に関係なくいつ亡くなっても10万ドルが受け取れる。
更に終身保険には積み立ての機能もついております。
ただし終身保険は満期といったものがあるものではないので、自分でお金が必要だなと思ったタイミングで保険契約を解約して貯まっているお金を受け取る必要があります。
例えば65歳の時に一括で受けとると61,680ドルを受け取れる。(1ドル=100円とすると約616万円)
60歳までに支払っている保険料が52,860ドルなので65歳時点の返戻率は116.6%
65歳で受け取らなくても70歳で受け取ることも可能で、その場合は61,680ドルよりも増えている。(大体毎年3%前後増えるという感覚となりますので、70歳時点の返戻率は約131%程度となります。)
1.円建て終身保険と比較してみよう
普通に日本円の保険じゃいけないのかしら?
これだけですと良いのか悪いのか比較も難しいと思うのでソニー生命の同タイプの円建ての商品と比較をして見ましょう。
上記のドル建てと1ドル=100円ということを前提に比較をすると
35歳の男性が60歳まで保険会社にお金を支払うのは同じ。
一生涯の1000万円という保障がついているのも同じ。
違うのは毎月支払う保険料と解約返戻金です。
下記で比較をしてみました。
項目 | 米ドル建て終身保険 | 円建て終身保険 |
---|---|---|
月々の支払い保険料 | 約17,600円 | 28,910円 |
65歳時点の解約返戻金 | 約616万円(返戻率116.6%) |
約834万円(返戻率96.1%) |
こちらの記事でも書いてありますが結構違いますね。
- 円建ての類似商品と比較をすると毎月の保険料が米ドル建て終身保険の方がかなり安い。
2.積み立て期間を変えてみよう
僕の自分の契約なんかはそうなんですが、10年間で保険料を払いきってしまうという方法も出来ることはご存知ですか?
60歳まで払うのが普通だと思っていたけど何が違うのかしら?
では60歳まで支払いを続けるプランと10年払いのプラン、この2つを比較すると何がどう変わるのか比較してみましょう。
項目 | 10年払い | 60歳払い |
---|---|---|
月々の保険料 | 356.20ドル(35,620円) | 176.20ドル(17,620円) |
総支払額 | 42,744ドル(約427万円) | 52,860ドル(約528万円) |
65歳時点の解約返戻金 | 約616万円(返戻率144.3%) | 約616万円(返戻率116.6%) |
月々の負担は10年払いの方が高いものの、トータルの負担感やお得度で言ったら10年払いの方が良いと思います。
なぜこういった違いが出るのかと良く現場でも聞かれるのですが、保険というものは結局1つの買い物です。
普段の買い物で想像してください。
例えば貴方が100万円の車を買うとします。
現金一括払いとクレジットカードを切って36回払いにした場合、どちらの方がトータルの支払金額は多いでしょうか?
当然クレジットカードの分割払いですよね。
ではその場合に車の品質って両者に差が出るでしょうか?
出ませんよね?
つまりはそういうことです。
会社によるとは思いますが基本的にはどこの保険会社でも10年払いといった形式はあるはずですが、実際の商談の場で加入中の保険をお伺いしたりすると60歳払いは非常に多いです。
これはこれで理由がある(営業側の都合ですが)のでまた別途記事にしていきたいと思います。
少し本題とずれてしまいましたが、この米ドル建て終身保険の主な目的としては一生涯の保障を作りながら、将来への貯蓄も兼ねるといったこととなっています。
- 保険は短期で支払を済ませるということが可能。
- 短期で済ませた方が長期間で支払う場合よりも毎月の負担は多くなるが、トータルの支払額が安くなったり、貯蓄率が良くなったりとメリットが多い。
2.ソニー生命の米ドル建て終身保険のメリット
基本的にはこちらの記事にあるメリットの通りとなりますので、こちらをご覧いただけたらと思います。
正直ソニー生命の米ドル建て終身保険は他社商品と比較をして大きな特徴などはありません。極めてベーシックなタイプです。
ここではソニー生命の米ドル建て終身保険ならではのメリットを4つ紹介しようと思います。
1.メンテナンスがしやすい
これはこちらの記事にも記載していますが、保険特に米ドルといった外貨を活用する商品の場合は契約した後のメンテナンスが非常に重要になってきます。
その中でソニー生命の米ドル建て終身保険が他社類似商品と比較をすると最も契約した後のメンテナンスがしやすいです。
米ドル建て保険を検討する際にメンテナンスのしやすさを比較する上でポイントとなって来るのは次の5つだと思います。
前納
払済
復旧
契約者貸付
自動振替貸付
これらを活用したメンテナンス術はまた別途記事にしますが、メンテナンスをしてうまいこと資産運用したいと思っている方にはソニー生命の商品はお勧めです。
2.将来の資金計画に基づいた提案をしてもらえる
これはソニー生命の米ドル建て終身保険のメリットというよりも、ソニー生命自体の強みになります。
商談をしているとよく見かけるのが
今の生活水準だけをみて貯蓄額を決めようとしている人が多い
のです。
どういうことか?
例えば今は月に10万円貯金できてもそれが5年後も10年後も続けられますか?
ということです。
特に保険といった仕組みを活用して貯蓄していこうとすると長い間固定されてしまうといったことがあるので、去年は貯金できたけど今年はどうしようとなってしまう可能性があるということです。
ソニー生命ではライフプランナーという営業マンがライフプランニングといったシミュレーションを行ってから提案をしてくれます。
わかりやすく、体験談を書いている方がいたので紹介しておきます。
ローリスクローリターンで20年後に1,000万円以上資産が増える!
— キナシ アン (@kinashi_an) 2018年6月25日
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
「ソニー生命」のライフプランシミュレーション『LiPPS(リップス)』が凄い!20年後には1,000万円以上の差!!私…https://t.co/7VvY4u1sq3
面倒に感じる人もいるかもしれませんが、これをやるのとやらないのでは貯蓄プランの立て方なども大きく変わってくるので一度やってみることをお勧めします。
- ソニー生命では無料でライフプランシミュレーションをしてくれる。
- 将来のシミュレーションをすることで効率的な貯蓄の計画をたてることが出来る。
3.為替手数料が安い
こちらにも記載していますが、米ドル建て保険は本来米ドルで払うべきところを円で日本の銀行から引き落とします。
その際に為替の手数料がかかるのですが、ソニー生命は0.01円という業界最安値です。
【例】
4万ドルを保険料として支払った、10万ドルの保険金を受け取った。
このような契約で業界で1番手数料が高いメットライフ生命と比較をすると
ソニー生命は支払う時も受け取る時も0.01円ですので合計1,400円の手数料が発生します。
それに対してメットライフ生命は初回だけ0.5円で2回目からは1円という謎の設定になっていますので、約14万円の手数料が発生するというわけです。
1回あたりは大した金額に感じないかもしれませんが、 塵も積もれば山となるでトータルで比較をすると結構大きな差だと思います。
4.終身保険として割安
これは円建ての保険と比較して、というわけではなく、他社の類似ドル建て終身保険と比較した場合の話です。
2年前に調査した時点ではソニー生命のドル建て終身保険が他社のドル建て終身保険と比較をしたら最も効率的でした。
具体的な例に関しては現在正確な金額を調査中ですので、少しお待ちください。
3.ソニー生命の米ドル建て終身保険のデメリット
デメリットに関しても基本的にはこちらの記事をご覧いただけたらと思います。
ソニー生命のドル建て終身保険はベーシックな形なので目立つデメリットは一見ないように見えますが、デメリットと呼べるものが2つあります。
1.米国の金利上昇に弱い
一度はゼロ金利まで下がった米国の金利も今は利上げを行なって金利が上がってきています。
米ドル建て終身保険は米国の金利に左右される商品ですので、米国の金利が上がってくれば、ドル建て終身保険の金利も上がることが予想されます。
メットライフ生命のドルスマートという商品は契約した後も予定利率という金利の見直しを行いますよという仕組みなのですが、ソニー生命のこちらの商品は契約した後は良くも悪くも金利は変わりません。
ですので去年入らずに今年入った方が利率が良かったなーということが来年以降起きる可能性もゼロではないということです。
とは言え保険という機能もあるので待っている間に病気になったら困るしなという話なのでこれはどうにもならないデメリットと言えます。
ただこれも場合によってですがメンテナンス機能のところでこのデメリットをある程度解消させるということも可能です。
それについてはまた別途記事にしたいと思います。
2.保険料払込免除がない
他社類似商品の中には保険料を支払っている時に三代疾病(癌、心筋梗塞、脳卒中)になった場合は保険料を支払わなくていいですよという特約を有料で付けられる商品があります。
米ドル建て終身保険は将来への積み立ても兼ねて大きな金額でしようかなと考えている方が多いと思うので、途中で大病を患ったらどうしよう?と不安になるかと思います。
そんな時に保険料を支払い続けるのか支払いが止まるのかというのは大きな違いになってくると思います。
とはいえ、返戻率を高めるために10年払いなどを選択すればその間に癌などになる可能性も低いと言えますのでこれ自体はそこまで大きなデメリットではないと個人的には思います。
- 保険料を支払っている間に大病してしまった場合に以後の保険料を支払わなくてもいいですよという保険料払込免除機能がない。
- 短期払いであれば、その間に大病する可能性も低いので大きなデメリットではない。
4.ソニー生命の米ドル建て終身保険についてまとめ
・メリット
契約後のメンテナンスがしやすい。
将来の資金計画に基づいた提案をしてもらえる。
業界最安値の為替手数料。
他社のドル建て終身保険と比較をすると保険としてのコストパフォーマンスが良い。
・デメリット
今後の米国の金利上昇に伴い、ドル建て終身保険の利率が上がってきた場合にデメリットを被る可能性がある。
保険料払込免除がないので、病気の時にリスクとなる。